南半球、AustraliaはSydneyで暮らしています。郷に従いLazyに自己主張☆毎日が新鮮な日々!


by mikey_t
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カテゴリ:エッセイ的な( 2 )

文字盤アルバム

このブログの前身である東京ブログ(仮名)を始めてから既に3年以上も経過していることに気付き、いささか驚いた。(前身、というよりはこのブログがその「番外編」という位置づけなのだけれど。)その20代前半の数年を読み返してみると、意外にも「懐かしい」という気分にはなれずまるで他人の日記を読んでいるような感覚に陥った。
知る人は知っている、あれほど絶望的だった数々の恋も泣きまくりの苦しかったはずの日々も……今となっては記憶の奥のタンスに完全にしまい込まれているようで、容易に感情として引き出すのは案外難しく、中には何のことを話しているのかわからない記事さえあった。東京ブログ(仮)は悩んでいたことに自分自身で考える場としての、超自己的なブログだったけど、例えば何年かの1月に、ふたりの男性の間でゆれているなどという日記があったが、片方はかろうじて思い出すことができるがもう一方はさっぱり誰だか?状態で、そのくらい実はたいしたことではなかったんだなぁ(笑)ともやはり文才がなかったのか(笑)とも思える。つまり、結果的にはどちらにしても(笑)なのである。
当時の文章を読んで、過去の自分がまるで他人のようだなんて、思いもしなかった。けれど今の私からすれば「思いもしなかった成功」かもしれないと思う。「やめれたときにやめな」の座右の銘(!?)をとことん達成した気がするし、覚えていなくても今の自分の形成に関与していることは間違いなく今の私が感じていることであるから、万々歳である。
いつか、このブログと東京ブログを合併させて人生ブログにできるな。
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by mikey_t | 2008-12-21 21:34 | エッセイ的な

長い夢

仙台に住んでいたころ、一時的に少しだけ気になっていた男の子がいて、その子が夢にでてきた。
当時は大勢の友人同士のなかのふたりで、恋愛に発展するような出来事は一切なかったのだが、私の中で彼は「たいそうピュアな心の持ち主」だった。本当にピュアな人の前では足がすくむものだ。なんだか彼には本当の自分をいとも簡単に本能で見抜かれる気がして、本当は恋をできたのかもしれないけどその前に「彼とはずっとこのままでいたほうがいい」とかなり賢明で正解な判断-今の私が思えば-を、当時の私はあえてしたような気がする。感覚的に言えば、そんなに近くもない細く長い友人関係を紡いだようなもの。また、彼が好きなのか単にそのピュアさにあこがれているだけなのかわからなかったということもあったけれど。

種類は違えど3年過程の学校に通い、同じ年に国家資格を取得したため、お互い卒業と共に仙台を去ることとなった。私は東京、彼は大阪へ。私たち以外の仲間のほとんど全員は大学4年目を迎えさらにその後大学院へ行くことが決まっているような人たちだったから、別れという別れはなかったように思う。だから、次に彼はどうしているだろうかとふと気がついたとき、私は東京にいて忙しい毎日を送っていた。特に仲が良いわけではなかったから頻繁に連絡することも来ることもなく、仙台に残っていた仲間たちもまた彼とは疎遠になっていたようであった。

それから3年ほどの月日が流れて突然彼から連絡がきたのが今年の2月のことだ。ケータイの画面に彼の名が表示されてかろうじて登録してあったのだと気づいたとき、私は長い間彼と会っていないことを自覚した。
3年の間で蒸発説まで流れた彼だが、必要ならば連絡を取ってくるものだ。どうやらこの春に東京での就職を考えているらしく、「東京ってどうなの?どこが住みやすいの?」なんてアバウトな質問をしてきたのだった。彼が私が東京にいることを知っていて、さらにおそらく東京と言えばと思い出したのが私であったということに多少の驚きはあったにせよ、少しの気まずさも多少の年月が作り出す違和感などもまったくなく嬉しさを感じたことが記憶に新しい。それは旧友なら誰にでも起こるごく普通の感情である。しかし、私の中で一番嬉しかったことは何かって彼はやはりピュアでノーティだった、ということだ。
もし彼の電話があと1か月遅かったなら、彼は「電話番号は現在使われておりません」……無機質なアナウンスを聞くことになっていただろう。オーストラリアに行くことを話せたこともよかった。

それから再び、いやもう何度もだけれど、また私は彼と疎遠になり実際彼が移住してくるのかどうなのか確認することすら思いつかず、バタバタとあっという間に日本を発つ日を迎えた。シドニーに着いてからは何もかもが新鮮で生活をするのに精一杯でいつ慣れるときが来るのかもわからず、旧友のことなど考えている余裕はなかった。
それが、今から4日ほど前。急に彼が夢に出てきたものだから驚いている。そして何だか会いたいと思う。寝ぼけた脳で、あのときに思ったこと……私はピュアじゃないのであの人に愛されるのはむり……まるで淡い恋心が復活したみたいだが多少落胆もした。こんな異国にいて、今彼がどこにいるかもわからないのになぜ私は今になってもピュアな人に堕ちつつ退こうとしているのだ!そして、彼が好きなのかただピュアにあこがれているだけなのかわからないし……大人になってもまた同じことを考えた。あぁ、自分っていつまでも成長しない。
しかし、とりあえず彼が今東京にいるのかどうか、旧友に連絡を取ることにした。彼が東京にハマってくれたら何もいうことはない。
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by mikey_t | 2008-05-23 18:26 | エッセイ的な